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【Vol. 8】Deep Purple「Smoke on the Water」のギターリフはなぜ世界一有名なのか?完全四度とブルースの秘密

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Deep Purple「Smoke on the Water」 洋楽フレーズ研究所

ギターを弾く人なら、一度は必ず通るフレーズがあります。
アンプにジャーンとコードを鳴らすでもなく、速弾きするでもなく、ただ数個の音をゆっくりと刻むだけ。

それなのに――その音の並びを弾いた瞬間、ロックの歴史、その空気、その時代の匂いまでもが一気に立ち上がってくる。Deep Purple「Smoke on the Water」のギターリフは、まさにそんな“象徴”のような存在です。

ギターを始めたばかりの人でも弾ける。けれど、どれだけ弾き込んでも、そのシンプルな中にある深さにはいつまでも辿り着けない。「世界で最も有名なリフ」と呼ばれるのには、ちゃんとした理由があります。
そして、それは技術の話だけではありません。

今日は、このリフが「音楽史と人の心に刻まれた理由」を、音・奏法・背景 の3つの視点から、ゆっくり紐解いていきましょう。

おとはじ
おとはじ

分かる分かるよ、言いたいことは!

超ベタな選曲だけど…でも好きなんですよー!外せないんですよー🎸🔥

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🎸 洋楽の「あのフレーズ」深掘りコラム【Vol. 8】

Deep Purple「Smoke on the Water」のギターリフはなぜ世界一有名なのか?

スイスのレマン湖畔で起きた火災から生まれたというエピソードを持つ、Deep PurpleのSmoke on the Water」。 この曲のイントロで鳴り響く、非常にシンプルな音の組み合わせで構成されたギターリフは、世界で最も有名で、最もコピーされたリフと言っても過言ではありません。
なぜ、このリフはこれほどまでに人々の記憶に残り、ギター初心者にとっての「登竜門」となったのでしょうか?今日は、この「世界一有名なリフ」に隠された、シンプルで、奥深い秘密を掘り下げてみましょう。

🎼 今日の深掘りフレーズ

アーティスト
曲名
フレーズの場所
フレーズの正体
Deep Purple
Smoke on the Water
イントロ、間奏
ギターリフ

🎵 軽やかな考察:なぜこのリフは「世界一有名」なのか?

このリフは、ギタリストのRitchie Blackmore(リッチー・ブラックモア)によって生み出されました。彼は、このリフを以下の要素で構成し、不朽の名作にしました。
  1. 【「完全四度」が作る力強い響き】 このリフは、パワーコードのように聞こえますが、実は「完全四度」という音程を重ねた和音(ダブルストップ)を主体としています。 この「完全四度」は、非常に安定していて力強い響きを持ち、ロックの持つタフさや重厚感を表現するのに最適です。リッチーは、この和音を、ギターの3弦と4弦を使って、指一本でスライドさせるように弾いています。このシンプルな運指が、初心者でも弾きやすい理由の一つです。
  2. 【ブルースの魂と「間(ま)」を活かしたリズム】 リフのメロディは、ロックの基本であるブルーススケールに基づいています。そして、リズムは「タタタ、タア、タア」という、切れ味の良いパターンで構成されています。この「タア」の部分に生まれる「間(ま)」が、聴き手がすぐに口ずさめるような、覚えやすいノリを生み出しています。 「シンプルで力強い和音」と「間を活かした覚えやすいリズム」の組み合わせが、このリフを「一度聴いたら忘れられない」ものにしています。
  3. 【弾き語りへの応用】 ギター弾き語りを趣味とする人にとって、このリフは「ロックのグルーヴ」を学ぶ最高の教材です。
    • ミュートの練習:AC/DCのリフと同様に、このリフも休符を意識することが重要です。音を出す時と止める時のメリハリをつけることで、リフに躍動感と重さが生まれます。
    • アコースティックでの表現:エレキギターのイメージが強いですが、アコースティックギターで強く、歯切れよく弾くことで、曲の持つタフなブルースフィーリングを表現できます。
この「Smoke on the Water」のギターリフは、「複雑な技巧よりも、アイデアとシンプルさが、時代を超える力を持つ」ということを教えてくれます。
ギターを抱えて、このリフを刻むたびに、その普遍的なロックの魂を感じてみてください。
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💡 今日の音楽豆知識

  • リフ誕生の瞬間:この曲は、Deep Purpleがアルバム制作のために滞在していたカジノで、Frank Zappaのライブ中に火災が発生したという実話に基づいています。リッチー・ブラックモアは、この火災で湖面に立ち上る煙を見て、このリフを思いついたと言われています。
明日は、また別の名曲の「あのフレーズ」を深掘りします。お楽しみに!
おとはじ
おとはじ

取り上げて欲しい洋楽(フレーズ)があればコメント下さいね!

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