2025年7月29日放送のテレビ朝日特番『プラチナファミリー』で、“黒柳徹子を支える衣装の天才”として紹介された田川啓二(たがわ・けいじ)さん。
放送では、軽井沢のアトリエや華やかなドレスが保管された「徹子の部屋」と名付けられた別荘スペースが公開され、多くの視聴者から「この衣装を作っているのは誰?」「田川さんってどんな人?」と話題を集めました。
一粒ずつ丁寧に縫い付けられたビーズ刺繍、色彩の美しさ、そして徹子さんとの深い信頼関係。
そのどれもが、田川啓二さんの美意識と情熱の結晶です。
この記事では、そんな田川さんの素顔や経歴、作品に込められた想い、そして那須高原にある田川啓二美術館の魅力まで、たっぷりとご紹介していきます。
田川啓二とは何者?黒柳徹子の衣装を手がける“天才衣装プロデューサー”の素顔
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黒柳徹子さんの華やかで品のある衣装を見て、「あの衣装は誰が作っているんだろう?」と気になったことはありませんか?
その多くを手がけているのが、“天才衣装プロデューサー”と呼ばれる田川啓二(たがわ・けいじ)さんです。
オートクチュールの世界に、ビーズ刺繍という繊細で華麗な技術を取り入れ、日本を代表する衣装デザイナーとして活躍する田川さん。
その作品はまるで芸術作品のように美しく、多くの人々を魅了しています。
明治大学卒業から刺繍の世界へ──田川啓二さんの歩み
田川啓二さんは東京出身。
ファッションや芸術の専門学校ではなく、明治大学法学部という異色の学歴を持っています。
しかしその進路は、法律の世界ではなく、まったく違う「刺繍」の道へと進んでいきました。
法学から芸術へ──異色のキャリア転換
• 学生時代から美術やクラフトに関心があり、感性を磨いていた
• 法律家ではなく、「自分の手で美しいものを創り出したい」という思いが強くなる
• 卒業後、独学で刺繍を学び始め、徐々に独自のスタイルを確立
ブランド「チリア(CHIRIA)」設立とインド工房
1989年、田川さんは自身のブランド
「CHIRIA(チリア)」 を立ち上げ、本格的にプロの道へ進みます。
• 「チリア」はラテン語で“千”を意味し、「一針一針にこめる想い」の象徴
• 初期から「大量生産ではなく、“一点ものの美”」を追求
• ブランドコンセプトは、“着る人の個性と人生を彩る、刺繍アート”
• インドは、世界屈指の手刺繍の技術と伝統が残る国
• 職人の熟練技と田川さんのデザインを融合するために、現地と連携
• 素材調達〜刺繍〜仕立てまで、全工程にこだわり抜いた作品づくりを実現
その後の広がり
• 海外での展示会やファッションイベントにも多数参加
• ドレスだけでなく、バッグやアクセサリー、額装作品などにも刺繍表現を展開
こうした異色の経歴と徹底した美意識が、田川啓二さんの唯一無二の存在感につながっています。
オートクチュール×ビーズ刺繍の魔法
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田川さんの最大の魅力は、ビーズ刺繍によるアートのような表現力にあります。
彼の作品には、ゴッホやモネの名画を再現したものや、童話『不思議の国のアリス』の世界
観を感じさせる幻想的なモチーフも。
ビーズひと粒ひと粒に命を吹き込み、布の上にストーリーを描くその技術と感性は、まさに唯一無二。
ドレスだけでなく、バッグやアクセサリー、小物など、手がけるアイテムも多彩です。
黒柳徹子さんとの特別な絆
田川啓二さんと黒柳徹子さんの出会いは、2002年に出演した『徹子の部屋』がきっかけでした。
それ以降、彼は徹子さんの衣装を数多く手がける専属デザイナーとして信頼を寄せられ、ときにはマネジメント的な役割まで担うほどの関係に発展していきます。
彼の別荘には「徹子の部屋」と呼ばれるスペースも設けられており、衣装保管や撮影に使われているそう。
単なる仕事相手を超えた、深い信頼と友情がそこにはあるのです。
那須高原に誕生した、田川啓二美術館
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2023年、田川啓二さんは那須高原に自身の美術館をオープンしました。
そこにはこれまでに手がけたオートクチュール作品や、世界各地で集めたアンティークの布、着物、雑貨などが展示されています。
「美術館の運営には、学芸員資格も必要だから」と、自ら資格を取得して開館に臨んだ田川さん。
その探究心と努力に裏打ちされた作品は、訪れる人の心を優しく照らします。
テレビやYouTubeでも発信中!
田川啓二さんは、テレビや雑誌、そしてYouTubeにも積極的に出演しています。
黒柳徹子さんのYouTubeチャンネル「徹子の気まぐれTV」では、ドレス制作の裏側や、刺繍へのこだわりを語る場面も。
🎥 黒柳徹子さんのYouTubeチャンネル「徹子の気まぐれTV」では、田川啓二さんの作品がたびたび登場します。
刺繡の魅力をたっぷり紹介しています。
2025年には、テレビ朝日の特別番組『プラチナファミリー』にも出演。
軽井沢のアトリエや黒柳さんとのやりとりが紹介され、その丁寧で愛に満ちた仕事ぶりが大きな反響を呼びました。
まとめ:“一針に物語を宿す”アーティスト、田川啓二さんの魅力
田川啓二さんは、単なる衣装デザイナーという枠に収まらない存在です。
彼が手がける作品は、服という実用品でありながら、まるでアートのように観る者の心を動かします。
ビーズひと粒、糸一本に至るまで、丹念に施された刺繍には、「美しくあろうとすること」
「人の心に触れること」そして「時間をかけて、手をかけて、仕立てるという尊さ」が込められています。
その真摯な姿勢は、長年衣装を手がけ続けてきた黒柳徹子さんとの信頼関係にも色濃く表れています。
“徹子の部屋”という番組の裏側には、田川さんの確かな審美眼と、「その人らしさを最も輝かせる衣装とは何か」を常に問い続けるプロフェッショナルな哲学が存在しているのです。
また、那須高原に自ら開館した美術館では、そうした作品の数々や世界観を一般公開し、
刺繍という繊細な芸術を後世に伝えようとする意志も感じられます。
学芸員資格を取得してまで取り組むその誠実さにも、田川さんの人柄が滲み出ています。
華やかさの中にある静けさ、豪奢な中に宿る細やかな手しごと。
そして、見る人・着る人の人生に寄り添おうとする温かいまなざし。
田川啓二さんはまさに、「一針に物語を宿す」アーティストと呼ぶにふさわしい人物です。
彼の作品に触れるとき、そこに込められた“静かな情熱”が、きっとあなたの心にも届くはずです。

美しさって、誰かを想う気持ちから生まれるのかもしれませんね。
そんな想いを身につけるように、私たちも日々を大切に過ごしていきたいですね。あなたは、どんな想いを身につけていたいですか?
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