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【Vol. 3】CCR「Have You Ever Seen the Rain?」のギターフレーズはなぜ雨音に聞こえる?弾き方のコツ

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CCR「Have You Ever Seen the Rain?」 洋楽フレーズ研究所

「洋楽フレーズ研究所」Vol.3のテーマは、Creedence Clearwater Revivalの名曲「Have You Ever Seen the Rain?」
穏やかなアコースティックギターの音色と、淡々としたリズムの中に、どこか切ない雨の情景が漂います。

聴けば聴くほど、音の一粒一粒が“心の奥に落ちていくような”不思議な感覚を覚えるこの曲。
今日は、このフレーズがどうやって“雨の情景”を描いているのか――音のひとしずくを辿りながら、静かに深掘りしていきましょう。

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🎸 洋楽の「あのフレーズ」深掘りコラム【Vol. 3 】

おとはじ
おとはじ

どこかで聴き覚えがある、という方も多いはず — 日本では日産『セレナ』のCM(2000年)でも使われました。

たった2本の弦で描く情景!Creedence Clearwater Revival「Have You Ever Seen the Rain?」のギターフレーズ

おとはじ
おとはじ

たった数秒のギターフレーズやリフが、その曲全体の情景や感情を一気に描き出す――それが“音の魔法”のような瞬間です。

1971年にリリースされたCreedence Clearwater Revival (CCR) の「Have You Ever Seen the Rain?(雨を見たかい)」。 ベトナム戦争の終結とバンドの解散という、二重の意味での「嵐の前の静けさ」を歌ったとされるこの曲は、どこか物悲しく、しかし力強い希望を感じさせる名曲です。
この曲のイントロと間奏で聴こえる、John Fogertyの奏でるアコースティックギターのフレーズは、コードを一音一音細かく弾き分けることで、まるで雨粒が窓を叩く音のように、聴く人の心に染み入ります。
今日は、この「あのフレーズ」に隠された、シンプルで、どこか懐かしい秘密を掘り下げてみましょう。

🎼 今日の深掘りフレーズ

アーティスト
曲名
フレーズの場所
フレーズの正体
Creedence Clearwater Revival
Have You Ever Seen the Rain?
イントロ、間奏
ギターフレーズ

🎵 軽やかな考察:なぜこのフレーズは「雨」を感じさせるのか?

この曲のギターフレーズは、非常にシンプルで、コードの構成音を細かく弾き分ける奏法が特徴です。
C → G → Am → Em → F → C → G
このコード進行は、非常に素朴で、アメリカのフォークソングやカントリーミュージックのルーツを感じさせます。しかし、このフレーズが「雨」の情景を描き出すのには、いくつかの理由があります。
  1. 【規則正しいリズムの反復】 このフレーズは、まるでメトロノームのように規則正しく、一定のリズムで繰り返されます。この反復性が、降り続く雨の単調さを表現しているかのようです。単調だからこそ、その音色一つ一つが心に響きます。
  2. 【音の粒立ちと分離】 コードを一音一音を際立たせることで、「粒立ち」が生まれます。G線とB線が奏でる規則正しい音の粒が、まるで窓を叩く雨音のように響きます。アコースティックギターの温かい音色と相まって、どこか懐かしい、郷愁を誘う響きになっています。
  3. 【弾き語りへの応用】 ギター弾き語りを趣味とする人にとって、このフレーズは「指弾きやピック弾きでの粒の揃え方」の練習に最適です。
    • ピックでの練習:ピックを使ってこのフレーズを弾く場合、ダウンとアップを交互に使うオルタネイトピッキングを正確に行うことで、より原曲に近い規則正しい音の粒を出すことができます。
    • コードチェンジの練習:シンプルなコード進行なので、コードチェンジのタイミングを崩さずに、スムーズにフレーズを続ける練習に最適です。

この「Have You Ever Seen the Rain?」のフレーズは、「最小限の音で、最大限の情景を描く」という、音楽の持つ奥深さを教えてくれます。 複雑な技巧を凝らすことなく、ただ素朴に、心を込めて音を紡ぐこと。それが、聴く人の心に深く染み込む、真の「軽やかさ」なのかもしれません。

ギターを抱えて、このフレーズを奏でるたびに、その静かなる情景を感じてみてください。
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💡 今日の音楽豆知識

  • 「雨を見たかい」の意味:この曲の「雨」は、単なる天候ではなく、「降り注ぐ不幸や問題」の比喩だと言われています。曲が作られた当時、CCRは絶頂期にありながら、バンド内の人間関係は崩壊寸前でした。歌詞にある「太陽が輝いているのに雨が降る」という矛盾は、「成功しているのに、なぜか問題が起こる」という当時の状況を象徴していると解釈されています。
明日は、また別の名曲の「あのフレーズ」を深掘りします。お楽しみに!
おとはじ
おとはじ

取り上げて欲しい洋楽(フレーズ)があればコメント下さいね!

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