海外のミュージシャンが来日公演を行う際、ミート&グリートが開催されることは珍しくありません。ミート&グリートは、憧れのミュージシャンに直接会える、かけがえのない貴重なチャンスです。その限られた時間をより有意義に過ごすためには、事前の準備がとても重要です。
この記事では、初めてミート&グリートに参加する初心者のために、実際にGENERATION AXEの来日公演で体験した私の経験をもとに、参加方法や当日の流れ、事前準備のコツをわかりやすく解説します。英語は苦手…という方も安心して参加できるはずです。当日の参考になれば嬉しいです。

ミート&グリートは、大勢の観客の中のひとりではなく、「一個人」として自分の存在を認識してもらえる、特別な体験です。
大好きなアーティストが来日する際にミート&グリートが開催されるなら、ぜひ参加をおすすめします。
参加方法と一般的な流れ
ミート&グリートの流れ(※一般的な例であり、公演によって異なる場合があります)
1 | 参加方法の案内や抽選、チケット購入などで参加権を得る(イベントやアーティストによって異なります) |
2 | 当日、会場に到着したら受付や本人確認を行います |
3 | 手荷物検査や金属探知機によるセキュリティチェックを受けることもあります |
4 | 指定された順番やレーンに並び、順番が来るまで待機します |
5 | 自分の番になったら、アーティストや著名人と短時間(数秒から十数秒程度)対面し、握手やサイン、会話、写真撮影などを楽しみます |
6 | 時間が来たらスタッフの案内で退場し、イベントは終了となります |
※オンライン形式の場合は、専用アプリやウェブサービスを利用し、ビデオ通話などで短時間の交流を行うケースも増えています。

私が実際体験したミート&グリートを、上記のお流れに沿って説明していきますね!
私が参加したミート&グリートはこちら

GENERATION AXE ジャパンツアー フライヤーとチケット
GENERATION AXE『The Guitars That Destroyed The World』
主なメンバー | スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai) |
イングヴェイ・マルムスティーン(Yngwie Malmsteen) | |
ザック・ワイルド(Zakk Wylde) | |
ヌーノ・ベッテンコート(Nuno Bettencourt) | |
トーシン・アバシ(Tosin Abasi) | |
バンドメンバー | ベースにPete Griffin |
キーボードにNick Marinovich | |
ドラムにJP Bouvet。 |
ツアー内容:各ギタリストがソロセクションやコラボレーションを繰り広げ、圧巻のライブパフォーマンスを披露。
日本公演の詳細
2019年11月、日本国内で4都市を巡るツアーが開催されました。
開催日 会場 開場/開演 料金(例)
11月25日(月) 福岡・Zepp Fukuoka 18:00/19:00 2階指定席¥20,000/スタンディング¥10,000
11月26日(火) 大阪・Zepp Namba 18:00/19:00 同上
11月28日(木) 名古屋・Zepp Nagoya 18:00/19:00 同上
11月29日(金) 東京・豊洲PIT 18:00/19:00 オールスタンディング¥10,000

私は、日本公演の初日となる福岡公演に参加しました。
遠方からの移動だったこともあり、当日は焦りたくなかったので、思い切って2階の指定席を奮発。
結果的に、とても落ち着いてゆっくり観ることができて、大満足でした!
※補足:この翌年頃から世界的なパンデミックが広がり、多くのコンサートやイベントが中止を余儀なくされました。その前のタイミングでこの公演に行けたことは、本当に貴重な機会だったと思います。

少し前のイベントのお話になりますが、現在はイベント等通常通り開催されるようになった今だからこそ、体験談としてきっとお役に立てると思い、この記事を書きました。
参加方法とチケットの取り方
半年くらい前に『GENERATION AXE』の日本公演が決定したと知ります。

2017年の日本公演を見逃していた私は、今回は必ず行くと即決!
いちばん近い会場と公演日時、そしてチケットの販売日をチェック。さらにミート&グリートも開催されると知り、「もう二度とこんなチャンスはないかもしれない」と思い、必ず参加すると心に決めました。
チケットは、一般販売よりも早いプレセールで確実に手に入れられるよう、販売日を忘れないようにしっかり注意していました。購入時には、ミート&グリートも同時に申し込み。
定員についての記載は見当たらず、抽選なのか先着順なのかも不明だったので、とにかく確実に申し込めるよう、プレセール初日に手続きを済ませました。そして念願かなって――2階席とミート&グリート参加権、どちらも無事ゲットできました!
当日の受付と本人確認
いよいよ当日!ミート&グリートはライブの前に行われました。集合時間は、たしか17時だったと思います。ライブ入場とは別に、ミート&グリート参加者専用の列があり、到着順に並ぶ形になっていました。
私は、チケットと身分証、そしてミート&グリートの参加権利が確認できる書類(スマートフォン画面)を持って、会場入口の列に並びました。
トラブルがあるとその分、全体の進行が遅れてしまうため、スムーズに確認してもらえるよう、必要なものは事前にしっかり準備し、静かに整列して待ちましょう。
手荷物検査など
入場は並んだ順に行われますが、その前に手荷物検査があり、鞄の中を確認されました。
順番に待機
この後順番に、アーティストたちとの対面が始まります。ここまではすべて、会場前で並んだ順番どおりに進行していました。
この公演では、チケットの整理番号やミート&グリートの受付番号などは関係なく、到着順がすべてでした。
私はというと、会場に到着した際、ミート&グリートの列がすぐに見つけられず、並ぶまでに少し時間がかかってしまい…結果的に、ほぼ最後尾に並ぶことになってしまいました。

ただ、逆に言えば最後の方だったおかげで、アーティストたちに会えるまでのワクワク感をじっくり楽しむことができました!
アーティストとの対面・サイン・写真撮影の注意点
今回のミート&グリートでの禁止事項は、こちら側からの写真撮影や、アーティストへのプレゼント(物を渡す行為)などがありました。また、サインは“1アーティストにつき1点まで”とされており、希望するサイン用のアイテムは、一人のアーティストに対して一点だけ持参するよう決められていました。
※注意:ギターにサインをもらいたい方もいらっしゃると思いますが、「ギターの持ち込みはご遠慮ください」といった注意があったと記憶しています。
事前に案内をよく確認するか、大きな荷物は持って行かない方が安心かもしれません。
上記の注意事項を踏まえ、いよいよ一人ずつアーティストとの対面です。
いざ対面、英語が苦手でも問題なし
今回の日本公演のミート&グリートには、スティーヴ・ヴァイ、ザック・ワイルド、ヌーノ・ベッテンコート、トーシン・アバシの4名が参加していました。なぜかイングヴェイ・マルムスティーンだけは不参加で、ライブ会場にこもり、ひとり爆音でリハーサルをしていたようです。
順番が来ると、4人のアーティストが右側から順にトーシン、ヌーノ、ヴァイ、ザックの順で並んでおり、右端のトーシンから順に握手でご挨拶。私はというと、緊張と英語が苦手なこともあって、「Hello!」としか言えませんでした。
それでも皆さんとてもフレンドリーで、笑顔で丁寧に対応してくれました。特に最後のザックはとてもフランクで、私が一番会いたかった方でもあったので、しっかりハグもできました。

英語が得意であれば、会話を楽しめる時間になりますが、「英語はちょっと苦手…」という方もいると思います。
でも安心してください。アーティストたちはそのような状況にも慣れていますし、片言でも気持ちが伝われば大丈夫。
笑顔やジェスチャーも立派なコミュニケーション手段です。
日本人スタッフもずっといましたよ。
写真撮影は後日ネット注文でグッズ加工も
4人と挨拶を終えると、続けて記念撮影です。私はヴァイとザックの間に入り、一人に付き2枚撮ってもらいました。誰と誰の間に入るかは特に決まりはなく、それぞれ自由に好きな位置で撮影できました。
アーティストたちと一緒に撮った記念写真は、後日ネットで注文できるようになっていて、写真だけでなく、グッズに加工することもできました。

今でもときどきその写真を眺めては、「本当に良い思い出になったなあ」「参加してよかったなあ」と、しみじみ感じています。
サインは人数分の色紙を用意すべし
ここまででいったん全員の対面が終了し、続いてサイン会が行われました。ここでもやはり、並んだ順での対応となります。
アーティスト側も、サインを書く順番は対面時と同じく、トーシン、ヌーノ、ヴァイ、ザックの順でした。彼らには椅子とテーブルが用意されており、一人ひとりに丁寧にサインを書いてくれました。
私は持参した色紙とグッズに、それぞれのアーティストからサインをもらい、とても幸せな時間を過ごすことができました。

ここでの時間をどれだけ有意義に過ごせるかは、事前の準備次第。
後悔のないようにするために、私が実際にやって「本当に良かった」と思えた準備をご紹介します。
きっと参考になると思いますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
ミート&グリートを有意義に過ごすための事前準備(私の体験から)

左:ヌーノ、中央上:トーシン、右:ヴァイ、 ザックは持参アイテムにサインをもらいました
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英語が苦手なので、気持ちはファンレターに込めて準備
当日、プレゼントがNGであることを知りました。スタッフに確認するとファンレターも原則NGとのことでしたが、「責任を持ってアーティストに渡します」と約束してくださったので、安心して託すことができました。 -
サインをもらうアイテムは、アーティストの人数分を用意するのが◎
今回の参加アーティストは4人。
色紙を1枚しか持っていないと、全員のサインが1枚に小さく収められてしまうことがあります。
実際、私は最初のトーシンさんに渡した色紙が1枚だけだと思われ、小さめのサインになってしまいました。 -
複数枚の色紙があることを、アーティスト側にしっかり見せるのがポイント
私は、色紙を人数分(4枚)まとめて持ち、次のヌーノさんには「色紙は人数分あります」とアピール。
そのおかげで、1人ずつ丁寧にサインしてもらえました。 -
名前入りサインを希望するなら、視覚的に伝える工夫を!
東洋人の名前は英語で伝えにくいため、私は自分の名前をローマ字で手の甲に書いていきました。
指差して見せるだけで、アーティストたちはスムーズに名前を入れてくれました。
結果、大成功でした!
イベント終了
今回のイベントでは、サインをもらい終えた人から順に解散する形式がとられており、スタッフの方の丁寧な案内に沿って、順次退場となりました。
私自身は列のほぼ最後尾だったのですが、だからといって特別に長くアーティストと過ごせるわけではなく、全員が平等に同じ時間をもらえるよう、スタッフの方がしっかりと時間管理をしてくださっていたのが印象的でした。
退場の際には、スタッフの方が「お疲れさまでした」「楽しんでいただけましたか?」と声をかけてくれて、イベントの余韻に浸りながら出口へと向かいました。会場の外に出ると、同じくミート&グリートに参加したファンの方々が、興奮冷めやらぬ様子で感想を語り合って、会場全体が温かい雰囲気に包まれていたのがとても印象的でした。
私も、もらったサインやグッズを何度も眺めながら、「本当に夢のような時間だったな」としみじみ感じました。アーティストと直接交流できたことで、これまで以上にその音楽や人柄に惹かれるようになり、ライブ本番への期待感もさらに高まりました。
イベント終了後は、会場内のツアーグッズコーナーに立ち寄り、思い出に残るアイテムをじっくり選ぶことができました。普段はなかなか手に入らない限定グッズを手に入れられるのも、こうしたイベントの醍醐味のひとつです。
その後は、ライブ本編もたっぷりと楽しみました。ミート&グリートで直接アーティストと触れ合ったことで、ステージ上のパフォーマンスがより身近に感じられ、「さっきまで一緒に話していた人が、今まさに目の前で演奏している!」という不思議な感覚に包まれました。ライブ中も、ミート&グリートでの出来事を思い出しながら、心から音楽を楽しむことができ、まさに一日を通して大満足の体験となりました。
こうして、ミート&グリートからライブ本編、グッズ購入まで、すべてが特別な思い出となり、今でもその日のことを鮮明に思い出すことができます。イベント終了後も、一緒に参加した者同士で余韻を長く楽しむことができました。
ミート&グリートは、ただアーティストに会えるだけでなく、その後のライブやファン同士の交流も含めて、かけがえのない一日を作ってくれる素晴らしいイベントだと改めて実感しました。
まとめ:直接会える感動
ミート&グリートは、憧れのアーティストと直接交流できる、ファンにとって非常に貴重な体験です。
今回のGENERATION AXE日本ツアーでは、スティーヴ・ヴァイ、ザック・ワイルド、ヌーノ・ベッテンコート、トーシン・アバシの4名が参加し、握手やサイン、記念撮影など、思い出に残るひとときを過ごすことができました。イングヴェイ・マルムスティーンは不参加でしたが、それでもアーティストたちの温かな対応や、英語が苦手でも楽しめる雰囲気に心から満足しました。
事前準備がとても大切で、サイン用のアイテムを人数分用意したり、名前をローマ字で書いて見せたりといった工夫が、体験をより充実させてくれます。また、会場の案内や流れをしっかり確認しておくことで、当日の慌ただしさを抑えることができました。
ミート&グリートは、ライブとはまた違った特別な思い出を作る絶好の機会です。これから参加を予定している方には、ぜひ事前準備をしっかり行い、積極的に楽しむことをおすすめします。きっと一生の思い出になるはずです。
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