【2025年夏】貯水率ゼロのダムも…水不足が深刻な4地域の現状と、私たちにできること

水不足 鳴子ダム 御所ダム 尾原ダム 正善寺ダム 暮らし・ライフスタイル

2025年の夏、日本列島はかつてない“水の危機”に直面しています。
記録的な少雨と連日の猛暑により、全国各地のダムで貯水率が急激に低下。
中には、貯水率が「0%」にまで落ち込んだダムもあり、31年ぶりの異常事態となっています。

水道水や農業用水を支えるこれらのダムは、私たちの暮らしに欠かせない存在。
その水が尽きようとしている今、各地では節水の呼びかけが強まり、取水制限や番水(順番給水)といった非常措置が次々と取られています。
本記事では、特に水不足が深刻な以下の4つのダムにスポットを当て、それぞれの現状・用途・地域の天気を交えながら詳しく解説していきます。

《取り上げる4つのダム》
・鳴子ダム(宮城県)
・御所ダム(岩手県)
・尾原ダム(島根県)
・正善寺ダム(新潟県)

「水は出て当たり前」と思いがちな私たちに、今こそ“水のありがたみ”と“備え”が問われています。

※本記事の情報は、すべて2025年8月1日現在の状況に基づいています。今後の天候や行政対応により、貯水率や対策状況は変化する可能性がありますので、最新情報にもご注意ください。

※2025年8月6日付で、ダムの画像(Xより引用)と天気予報を更新しました。

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深刻な水不足が続くダムと地域の現状+天気予報

鳴子ダム(宮城県大崎市):貯水率0% — 31年ぶりの危機

2025年7月29日、鳴子ダムの貯水率が0%に。これは1994年以来、実に31年ぶりの異常事態です。
鳴子ダムは、主に農業用水を供給する目的で建設された多目的ダムで、周辺の稲作や畑作地帯にとって重要な水源となっています。

現在、農業用水は最低水位以下の「死水域」から緊急放流されており、下流では番水(順番給水)で水を分け合う状態が続いています。
地域では今後の状況次第で水道水の使用制限も検討されており、節水の呼びかけが強まっています。
※鳴子ダムはもともと、農業用水・洪水調節・水道用水・発電など複数の機能を担う多目的ダムですが、特に地元の稲作地帯への農業用水の供給が重要な役割となっています。

📍宮城県・大崎市の天気予報(8/6〜)
8/6(水)  雨や雷雨 30 ℃ / 24 ℃
8/7(木) 雷雨(数回) 31 ℃ / 23 ℃
8/8(金)  晴れたり曇ったり 30 ℃ / 20 ℃
8/9(土)   にわか雨 31 ℃ / 21 ℃
8/10(日)  激しいにわか雨 26 ℃ / 22 ℃
8/11(月)   晴れたり曇ったり 29 ℃ / 22 ℃
8/12(火)  時折激しい雨・雷雨 28 ℃ / 22 ℃
にわか雨や雷雨が断続的にあるものの、まとまった降雨は期待しづらい状況です。
・最高気温も30度前後と暑さは続き、蒸発量が多いため貯水回復は厳しい見通しです。
・激しい雨や雷雨の日もありますが局所的で、大雨が一時的に増えても貯水全体の改善には限りがあります
節水と情報確認を継続しよう
この先の天気予報から判断すると、大崎市周辺でも短時間の雨に頼るだけでは、貯水率の改善は難しいと予想されます。
節水意識を継続することが重要です。
・特に農業用水への影響が大きい鳴子ダムの水位回復には時間がかかる可能性があります。
・今後の天候や自治体の情報にも注意し、最新の予報を定期的にチェックしましょう。

※天気情報は Weathernews(宮城県大崎市の週間天気) より引用(2025年8月6日現在)

 御所ダム(岩手県盛岡市):貯水率0% — 番水体制で“しのぐ”日々


盛岡市の御所ダムも同日、貯水率0%に
このダムは、主に農業用水の安定供給を目的とした利水ダムで、盛岡市周辺の水田地帯への給水を支えています。
現在は、農業用水として微量の残水を汲み上げて供給しており、農地では番水体制(ローテーション給水)によって水を分け合っている状態です。
断水は免れているものの、現地では取水制限の拡大や農作物への影響が懸念されています。

※補足として、御所ダムは「治水機能(洪水調整)」は持たず、農業用水の確保が主目的の利水専用ダムであることが特徴です。

📍岩手県・盛岡市の天気予報(8/6〜)
8/6(水) 通り雨 32 ℃ / 23 ℃
8/7(木) 雷雨(数回) 28 ℃ / 20 ℃
8/8(金)  一部雷雨あり 29 ℃ / 18 ℃
8/9(土) 晴れと曇り交互 30 ℃ / 18 ℃
8/10(日)   雷雨の可能性 27 ℃ / 20 ℃
8/11(月)  おおむね晴れ 30 ℃ / 21 ℃
8/12(火)  曇りがち 28 ℃ / 20 ℃
断続的な通り雨や雷雨の予報はありますが、まとまった降水量は期待しづらい見通しです
最高気温は30℃前後が続き, 蒸発量が多いために 貯水の回復効果は限定的となる可能性が高いです
この先の天候によって、短時間の雨が降っても水不足解消には至らない可能性が高いです。
御所ダムを含む岩手県北部のダム貯水量の改善には、地道な節水継続と情報アップデートが重要です。

※天気情報は Weathernews (岩手県盛岡市の週間天気) より引用(2025年8月1日現在)

尾原ダム(島根県奥出雲町):貯水率ほぼ0% — 生活水への影響も懸念


島根県・奥出雲町にある尾原ダムは、8月上旬時点で貯水率がほぼ0%に近づいており、地域では生活用水・農業用水ともに節水要請が出されています。
尾原ダムは、木次発電所への水力発電用水と、奥出雲町や出雲市・雲南市などの水道水・農業用水を供給する多目的ダムです。

特に島根県東部の上水道(飲み水)供給の拠点でもあるため、貯水量の減少は日常生活への影響にも直結します。
今後の降雨がなければ、全面的な取水制限や断水も現実味を帯びてきており、行政も緊急対応に追われています。

※補足すると、尾原ダムは「斐伊川水系」の一部として機能しており、農業用水と並んで地域の飲料水確保にとって非常に重要な役割を担っています。

📍島根県・奥出雲町の天気予報(8/6〜)
8/6(水) 通り雨 34 ℃ / 24 ℃
8/7(木)  雷雨の可能性(局地的) 30 ℃ / 22 ℃
8/8(金) にわか雨(2回) 30 ℃ / 20 ℃
8/9(土)  雷雨の可能性(部分的) 29 ℃ / 22 ℃
8/10(日)  一時的な雨 26 ℃ / 22 ℃
8/11(月) 小雨 27 ℃ / 22 ℃
8/12(火)  雨や雷雨 27 ℃ / 22 ℃
・短時間の雨は断続的にあるものの、まとまった降水とは言えません
・最高気温は30℃前後と依然として高温傾向で、蒸発量が多く、貯水の回復は難しい見通しです。
・激しい雷雨や小雨がある日もありますが、尾原ダムのような山間部では効果が限定的になる可能性が高いです。
今後も天気は不安定ですが、貯水率の改善には乏しい降水傾向が続いています。
尾原ダム周辺地域では、 行政の節水要請や取水制限の判断にも注目しながら、
できる対策を継続することが非常に重要です。

※天気情報は Weathernews (島根県奥出雲町の週間天気) より引用(2025年8月1日現在)

正善寺ダム(新潟県上越市):貯水率14% — 取水制限の拡大に警戒


正善寺ダムは8月1日現在、貯水率14%
このダムは、主に上越市内の生活用水(上水道)および農業用水の供給を担う重要な水源です。
また、上越市の「水がめ」とも言われ、市民生活に欠かせない水道水供給の基幹インフラでもあります。

農業・生活用水の需要が最も高まるこの真夏の時期に、貯水が減り続ける状態となっており、今後の天候次第では取水制限のさらなる強化も視野に入っています。

※補足として、正善寺ダムは「新潟県企業局」が管理する多目的ダムであり、水道・農業・一部の発電・景観保全などに利用されているダムです。
ただし主軸は生活用水と農業用水にあります。

📍新潟県・上越市の天気予報(8/6〜)
8/6(水) にわか雨 33 ℃ / 26 ℃
8/7(木)  激しい雨がしだいに収まる 33 ℃ / 22 ℃
8/8(金)  雷雨の可能性 32 ℃ / 22 ℃
8/9(土)   雷雨が数回ある可能性あり 32 ℃ / 24 ℃
8/10(日)  小雨 28 ℃ / 23 ℃
8/11(月)  曇り 32 ℃ / 24 ℃
8/12(火)  時折通り雨 31 ℃ / 23 ℃
・局所的なにわか雨や雷雨があるものの、安定した降雨量には期待できません
・気温は30℃前後で推移し、蒸発量が高いため、貯水回復は難しい見通しです。
・特に、8月7日や8日、9日に雷雨が予想されますが、大雨が一時的でもダムの回復にはつながらない可能性が高いです。
上越市周辺でも降雨量のばらつきや高温傾向が続くため、貯水率の改善は期待薄と考えられます。
正善寺ダムは現在14%前後で推移していますが、今後も節水意識を継続しつつ、行政や気象の最新情報を随時確認することが重要です。

※天気情報は Weathernews (新潟県 上越市の週間天気) より引用(2025年8月1日現在)

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“水不足”の背景と今後の気象

・各地の天気予報を見ると「一時的に雨が降る日もあるが全体の降水量は限定的」「全国的な猛暑と晴天続き」「降雨による回復の見込み薄」といった要素が共通しています。
・少雨と高温で、ダムの貯水量は“蒸発”によっても加速度的に減少中です。

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私たちにできる「節水」アクション

水不足は遠い誰かの問題ではなく、私たちの暮らしに直結する課題です。
小さな積み重ねが、大きな効果につながります。

節水の徹底:蛇口のこまめな開閉、短時間のシャワー、ご家庭の水の再利用(お風呂の残り湯など)を呼びかけましょう。
取水制限や自治体からの情報に敏感になる:水道利用制限や断水が予告された場合には素早く備え、必要最小限の利用に心がける。
農業従事者は取水量や給水順の調整に協力する:番水やローテーション給水に協力し、お互いの生活・農業生産を守る。
中長期的には雨水利用や節水型設備の検討:個々人・地域・企業全体で節水技術や雨水利用の普及が求められます。

おとはじ
おとはじ

💡 家庭で今すぐできる節水ポイント
・歯磨き・手洗い中は水を止める
・食器洗いは「ため洗い」や食洗機を活用
・洗車や庭の水やりを控えめに
・節水型シャワーヘッド・トイレへの切替を検討等…

 

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まとめ:水の使い方を見直そう

今回ご紹介した5つのダムでは、すでに取水制限や緊急放流が始まっている現場もあります。
各地での天気予報から見ても、しばらくは回復の兆しが見えにくいのが現状です。

“水が出て当たり前”という日常にこそ、小さな備えが必要です。
家族みんなで水の使い方を見直し、未来の水を守る行動を、今から始めてみませんか?

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【追記】2025年8月6日現在の最新状況

2025年8月1日時点の掲載後も少雨と猛暑が続いており、各ダムで依然深刻な水不足です。貯水率や現地対策の最新情報、天気予報、住民への呼びかけなど、最新状況を以下の通りまとめます。

  • 鳴子ダム(宮城県)、御所ダム(岩手県)、尾原ダム(島根県)では依然として極端な低水位が続いています。8月上旬の局所的な雨もありましたが、貯水率の大幅な回復は見られていません。
  • 正善寺ダム(新潟県)でも同様に貯水率の改善は限定的で、取水制限や節水呼びかけが継続中です。
  • 気象庁発表によれば、8月中旬まで高温・少雨傾向が続く予報です。今後も現地では「厳重な節水」「農業用水の調整」が強く要請されています。

※今後の最新情報は各自治体やダム管理事務所の発表にご注意ください。

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