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【Vol. 12】Oasis「Wonderwall」の「魔法のコード」が作る、90年代のノスタルジー

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Oasis 「Wonderwall」 洋楽フレーズ研究所

1995年にリリースされたOasisの名曲「Wonderwall」
アコースティックギターのシンプルな響きと、ノエル・ギャラガーの切ないメロディが、聴く人の心に90年代のノスタルジーを呼び起こします。

一見シンプルに見えるギターパートですが、独特のコードフォームと「魔法のストロークパターン」が、この曲の懐かしくも深い魅力を生み出しています。

おとはじ
おとはじ

今回は、この「魔法のコード」が作り出すサウンドの秘密を、ギター弾き語りの視点から丁寧に解説していきます。

Oasis「Wonderwall」の「魔法のコード」が作る、90年代のノスタルジー

1995年にリリースされたOasisの「Wonderwall」。 アコースティックギターのシンプルな響きと、ノエル・ギャラガーの切ないメロディが、世界中の若者の心を掴み、90年代を象徴するアンセムとなりました。
この曲のギターパートは、一見すると簡単なコード進行に見えますが、実は「魔法のコード」と呼ばれる独特の押さえ方と、「正しい」ストロークパターンに、この曲のノスタルジックな魅力の秘密が隠されています。今日は、この「魔法のコード」が持つ、軽やかで、深い秘密を掘り下げてみましょう。

🎼 今日の深掘りフレーズ

アーティスト
曲名
フレーズの場所
フレーズの正体
Oasis
Wonderwall
楽曲全体
独特のコードフォームとストロークパターン

🎵 軽やかな考察:なぜこのフレーズは「魔法」なのか?

1. コード進行分析:「魔法のコード」の秘密

「Wonderwall」のコード進行は、カポタストを2フレットに装着し、Em7 → G → Dsus4 → A7sus4(実際の音は F#m7 → A → E → B7sus4 )というシンプルな4つのコードを中心に展開されます。
秘密の指: この曲の最大の秘密は、右手の薬指と小指を、常に3フレット(カポ基準)のB線と高音E線に置いたままにすることです。
効果: この指の固定により、コードが変わっても共通の響き(ドローン)が残り、曲全体に統一感と浮遊感が生まれます。この響きこそが、聴く人に「懐かしさ」や「切なさ」を感じさせる、この曲の核となる「魔法」です。

2. 音楽的表現:ドローンとミニマルな美学

この「魔法のコード」によって生まれるドローン(持続音)は、Oasisが影響を受けたThe BeatlesThe Byrdsといったバンドが用いた、インド音楽フォークロックの要素を現代的に解釈したものです。
ミニマルな構造: 4つのコードを繰り返すというミニマルな構造と、ドローンによる浮遊感が相まって、「シンプルなのに飽きさせない」という、この曲の普遍的な魅力を生み出しています。
メロディの引き立て役: ギターの響きが一定のトーンを保つことで、ノエル・ギャラガーのメロディと歌声がより際立ち、聴く人の心に直接響くよう設計されています。

3. ギター弾き語りへの応用:「正しい」ストロークパターン

この曲を弾き語る上で、コードの押さえ方と同じくらい重要なのがストロークパターンです。多くの人が「ダウン、ダウン、アップ、アップ、ダウン、アップ」といったパターンで弾きがちですが、原曲の持つグルーヴを出すには、ミュート(音を止める)を効果的に使う必要があります。
正しいグルーヴ: 「ダウン、ダウン、(ミュート)、アップ、ダウン、(ミュート)」のように、ストロークの間にブラッシング(ミュート)を挟むことで、曲に疾走感と躍動感が生まれます。
弾き語りのコツ: 歌に集中しすぎず、右手のストロークを一定のリズムで正確に刻むことが、この曲をかっこよく弾き語る最大のコツです。このストロークをマスターすれば、他のアコースティックロックにも応用できる、強力な武器となるでしょう。
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💡 今日の音楽豆知識

「Wonderwall」の意味: ノエル・ギャラガーは、この曲を「想像上の友達」や「困難から救ってくれるもの」について歌ったと説明しています。しかし、当時のノエルの恋人であったメグ・マシューズに捧げた曲だと広く解釈されており、ノエル自身も後に「愛する人への歌」だと認めています。
明日は、また別の名曲の「あのフレーズ」を深掘りします。お楽しみに!
おとはじ
おとはじ

取り上げて欲しい洋楽(フレーズ)があればコメント下さいね!

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