アコースティックギターを手に入れたとき、まず目に入るのがボディの表面に貼られた「ピックガード」。デザインも豊富でおしゃれに見える一方、「これは本当に必要なの?」「音に影響するって本当?」と悩む方も多いものです。さらに、「ピックガードがないとギターが傷つくのでは?」と心配になることも。

私も最初、“これって飾り?”って思ってました(笑)
今回は、そんなピックガードの役割や必要性、メリット・デメリットについて、ギターを初めて購入しようと考えている初心者にもわかりやすく解説します。
ピックガードは必要!演奏スタイル別に徹底解説!
■ 結論:ピックを使って弾くなら“あった方が安心”、指弾き中心なら“なくてもOK”。

う~ん…私はピックでも指でも弾くからどうしたら良いの?

ちゃんと深掘りするから聞いてね!
ピックガードは、ピックでストロークやカッティングをする際に、ギターの表面を傷から守るプロテクター的な役割を果たします。そのため、ピックをよく使う人にとっては“必須に近いアイテム”。
一方、フィンガーピッキングを中心に演奏する方や、ストロークをほとんどしない方にとっては、なくてもまったく問題ありません。つまり、ピックガードは「ギターを守る便利なパーツ」ではありますが、すべての人に必要というわけではなく、演奏スタイルや目的に合わせて選択すべきものなのです。
【役割】飾りじゃなかった!存在理由を解説
ピックの当たりによる“摩耗”を防ぐ
演奏中にピックがサウンドホール周辺に当たると、塗装面に小さな傷がついていきます。とくに初心者のうちはストロークが深くなりがちで、ピックが頻繁にボディに触れてしまいがちです。
この繰り返しによって塗装がはがれたり、木部にまでダメージが及ぶこともあります。ピックガードがあることで、そうした日常的な摩耗や傷を最小限に抑えることができます。
見た目を引き締め、個性を表現できる
ピックガードの存在は、ギターのデザインを大きく左右します。シンプルで上品なものから、ビンテージ感のあるべっ甲柄、個性的なアート調のものまでバリエーションは豊富。ピックガードは、演奏者のセンスや音楽スタイルを視覚的に表現できるパーツでもあるのです。
楽器の価値を保つ一助にもなる
細かな傷が増えてしまうと、将来的にギターを手放したくなったとき、査定価格にも影響することがあります。ピックガードを使っておけば、ギター本体の価値を維持しやすくなるという点でもメリットがあります。
【種類】素材によって音が変わる?!
一部のこだわり派ギタリストの間では、「ピックガードを貼ると音の響きが変わる」という声もあります。確かに、ギターのトップ板は音の振動を伝える大切な部分。そこに樹脂製のプレートを貼ることで共鳴のごくわずかな抑制が起きる可能性は否定できません。
ただし、その差は非常に微細で、ほとんどのプレイヤーにとっては気にならないレベル。よほど繊細なプレイを求める場合や、ハイエンドギターを愛用している方を除けば、音の変化よりも実用性の方が勝る場合が多いと言えるでしょう。
ピックガードが必要な人 vs 不要な人
★ ピックガードが必要な人
- ピックを使ったストロークやカッティングが多い
- 弾き語りやコード演奏を中心にしている
- ギターを丁寧に使いたい、傷をつけたくない
- 初心者でピッキングのコントロールに自信がない
- デザイン性やルックスにもこだわりたい
★ ピックガードがなくても大丈夫な人
- ピックを使ったストロークやカッティングが多い
- 弾き語りやコード演奏を中心にしている
- ギターを丁寧に使いたい、傷をつけたくない
- 初心者でピッキングのコントロールに自信がない
- デザイン性やルックスにもこだわりたい

私はピック派だけど、ピックガードがない見た目の方が好きかも!
でも、デザインがおしゃれだとそれもアリなんだよね♪
ピックガードは後付けできる
【後付け】購入時の注意点
ピックガードには、見た目や演奏スタイルに合わせて選べるさまざまな素材や質感があります。使い心地や印象が異なるので、自分のこだわりに合わせて選んでみましょう。
★べっ甲柄(トータスシェル)
クラシックな雰囲気が漂う定番素材。フォークギターやビンテージ系に多く、温かみのある印象に。
★ブラック/カラー系プラスチック
シンプルで引き締まった印象。カラーバリエーションもあり、ギターのボディカラーに合わせやすいのが特徴です。
★透明タイプ(クリア)
木目や塗装の美しさを活かしたい方に人気。保護しつつ、見た目を損なわないのが魅力です。
★ウッドタイプ(木製)
天然木の風合いを活かした高級感のある素材。ナチュラルなルックスが好きな方におすすめです。
★レザータイプ/アート系素材
個性を出したい方に人気。カスタム感の強い素材で、視線を引くアクセントにもなります。選ぶ素材によってギターの印象がガラリと変わります。見た目の好みや手触り、楽器全体の雰囲気に合わせて選ぶのがポイントです。
剝がし方
ピックガードは後から貼ることも可能です。市販のものは自己粘着タイプが多く、DIY感覚で取り付けられます。デザインやサイズもさまざまなので、楽器店やネットショップで好みのものを探してみましょう。
また、「つけてみたけどやっぱり外したい」「違うデザインに変えたい」と思ったときには、丁寧に作業すれば剥がすこともできます。ただし、塗装面を傷つけないように、ヒートガンやドライヤーで温めてから剥がすのがポイント。慎重な取り扱いが必要です。
私のピックガードの選び方
私自身、実はギターを選ぶときに一番重視したのは「見た目」でした。特にピックガードがない、すっきりとしたデザインのアコギに惹かれてしまい、初めての一本も迷わずピックガード無しのモデルを選びました。でも、実際に練習を始めてみると「やっぱり傷は付けたくないな…」と心配になることも。特に初心者のうちはストロークが深くなりがちで、ピックがボディに当たってしまうことが多かったんです。
そこで私が選んだのは「透明の吸着フィルムのピックガード」。木目や塗装の美しさをそのまま活かせるので、見た目のこだわりも損なわず、ギターをしっかり守れるのが魅力でした。私は普段はピックガードを付けずに飾っておいて、練習やストローク中心の曲を弾くときだけ、透明ピックガードを貼って使うようにしていました。
自分のスタイルや好みに合わせて、ピックガードの有無や種類を選んでみるのも、ギター選びの楽しさのひとつだと感じています。

「見た目も大事だけど、ギターを長くきれいに使いたい」という方には、こうした透明タイプのピックガードもおすすめです!
【まとめ】初心者はあった方が良い⁈
ピックガードは、「誰にとっても必要なもの」ではありません。でも、ギターを安心して使いたい人、傷を防ぎたい人にとっては、大切なパーツであることは間違いありません。特に初心者はあった方が安心です。
【指弾きメイン・音にこだわる → なくても問題なし】
というシンプルな指針で考えながら、ご自身の演奏スタイルや目的に合った判断をしてみてください。ギターは「楽器」であり、「相棒」です。自分らしく、気持ちよく弾けるように、パーツ一つひとつにもこだわってみるのも楽しいですよ。
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